弁護士法律相談 No 2034
相談者の情報 |
女性 |
50歳 |
正社員 |
150万 |
日本 |
配偶者の情報 |
結婚 28 年 |
51歳 |
正社員 |
500万 |
日本 |
現在の悩み、状況について |
2人目の子供が20歳になったら離婚して家を出たいと
思っています。離婚の原因は性格の不一致と考えてい
ます。
別居は夫が勝手にしました。離婚する場合の過程がよ
くわからないです。分与の内容、慰謝料が貰えるかどう
かがわからないです。
住宅ローンの残高が時価と同じ位です。
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理想的な状態 |
離婚に応じてもらい、自立したいです。その場合の生活
のための資金くらいは貰いたいです。
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回答 |
離婚は、離婚協議→離婚調停→離婚訴訟と進みます。
離婚が成立すれば、その段階で終わりで次の段階へは
進みません。
慰謝料は、どちらかが有責の場合に発生します。「性格
の不一致」では、法律上は慰謝料は成立しません。ただし、
実務的には、男性が女性に「慰謝料」を支払うことが少なく
ありません。
財産分与は、資産のある場合にそれを分配する制度です。
マンションの時価と残高が同じであれば、マンションには
資産価値はありません。理想としては、相談者がマンションを
取得し、ローンは相手方に払ってもらうことですが、法律上は
難しいので、協議ないし調停にて同意してもらいましょう。
慰謝料、財産分与のない場合、自立のための扶養的財産
分与の考え方もありますが、相談者は、既に就職しているの
で、法律上、これも成立しそうもありません。
以上から、相手方からの離婚給付(お金の支払い)をあてに
しないで今後の生活設計を考える必要がありそうです。 |