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弁護士法律相談 No 0044
相談者の情報
女性 32歳 派遣・パート 日本
配偶者の情報
結婚 4 年 35歳 正社員 日本
現在の悩み、状況について
夫の暴力により警察の介入を度々経て別居に至った。今回が2回目の別居で1年以上経過した。このままでは自分と子供の将来に希望が生まれないので現在は離婚を検討している。夫の収入は1200万円、私の収入(自立に向けて2年前に就職)が260万。 現在、婚姻費用分担として月23万円仕送りがある。 以前受けた簡易相談(弁護士による)では「相手に離婚の要求連絡がなければこのままの生活でいいのでは」と話され1年が経過したが養育費をしっかり取れれば離婚ができ、そのほうが私らしい人生になるのではと考え離婚を考えている。(同居時は夫からの離婚要求が頻繁にあったが現在は連絡なし)しかしながら経済的な基盤が弱く、女性一人が自立して子育てをすることに躊躇している。 
理想的な状態
養育費13万円・15歳までを一括支払い、22歳まで15万円を離婚成立時より分割 支払い 面接交渉は子供の意思を尊重しながらも相手の要求には柔軟に応えたい。 一括支払いの大きな理由は夫の重度なうつ病と婚姻費用分担金の送金が度々遅 延するので。 夫が現在の年収になるために得た資格に貢献したのでその対価が欲しい。 
回答
1 養育費の一括支払いについて
養育費の一括支払いは、養育費の本質(日々の生活を扶助する)に反すると思います。財産分与なり慰謝料としてであれば、一括支払いも認められます。

2 資格を得た対価
資格を得た対価を認めた先例は知りません。資格は、資格試験に本人が合格することが条件なので、貢献を観念するのが難しそうです。財産分与や慰謝料の額の中で考慮するしかなさそうです。

3 離婚するかどうかについて
(1) 月々23万円の婚費分担の支払いがあるのなら、経済的には、離婚をせずに婚費を受け取り続けるのが得です。
(2) 離婚条件は、離婚を言い出した側に不利に働くのが通常です。戦略的には、相手 が離婚を言い出すのを待ったほうがよいと思います。別居後、離婚の要求がないようですが、そのうち要求のある可能性はないのでしょうか。
(3) 経済的自立に不安があるなら、婚費分担が順調なうちに、キャリアアップに努力し、経済的基盤の強化に努力したほうがよろしいのではないでしょうか。