弁護士法律相談 No 0326
相談者の情報 |
女性 |
36歳 |
専業主婦 |
日本 |
配偶者の情報 |
結婚 3 年 |
33歳 |
正社員 |
日本 |
現在の悩み、状況について |
離婚の原因は、主人の言葉による暴力です。手を出された事はありませんが、本人の機嫌次第で怒鳴り散らす事がよくあり、3年半我慢しましたが、もう限界と思いました。離婚しようと話し合いはできているのですが、子供の親権や養育費の事は、まだ決まっていません。今後私が息子を育てていく上で、息子の戸籍は移した方がいいのか、またまだ小さいので父親がいなくなる事もわからない息子に、定期的に父親と会わせるのがいいのかどうか、教えていたさきたいと思います。 |
回答 |
1 戸籍について
30年前頃までは、離婚等で片親に育てられたことが非行の原因と指摘されたこともありますが、この指摘は全くの的外れです。相談者が、お子さんに愛情をそそぎ、ことの善悪をしっかり教えれば、非行には走らないと思います。
お子さんが戸籍をみるのはずいぶんと先の話です。戸籍の記載により、お子さんの
幸福が左右されるとは思えません。
つまり、戸籍をどうするかは、本質的な問題ではないと思います。
なお、婚姻して夫の氏を選択した場合、離婚後、子を妻の戸籍に移すには家裁の許可が必要です。手続は難しくないので、離婚後、戸籍をもって相談に行くとよいでしょう。
2 夫との面接交渉
現在の一般的考え方では、父(夫)との面接交渉は、子の福祉の観点から望ましいとされています。小さい子どもは、自分の身の回りに起きた不都合につき、自分自身を責めることがよくあるとされています。自分の言動が離婚を引き起こしたと考えたりするのです。また、父から見捨てられたとの思いをもつこともあります。
これらのことが起きないように、お子さんと父との面接交渉はむしろ、積極的に行った方がよいと思います。多くの場合、別居後のほうが、父としての役割を自覚し、同居時よりも、「よい父親」になるようです。
ただし、別居後の父(ないし母)は、欲しいものを必要以上に買い与えることも多いので、躾について、話し合い、約束事を定めておく必要があると思います。
|