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弁護士法律相談 No 2332
相談者の情報
女性 40歳 自営業 記載なし 日本
配偶者の情報
結婚 12 年 54歳 正社員 2200万 日本
現在の悩み、状況について
2年ほど前からネットゲームに熱中し、そのゲームを介して知り合った女性(既婚・30代)と浮気していた様子だが、証拠はつかめず。その女性とは終わったか頻繁ではなくなったようだが、一ヶ月ほど前から会社の部下(独身・30代・夫が既婚者であることを知っている)と不倫が始まった様子。ほぼ毎日お互いの家を行き来・宿泊している。夫は妻に疑われていると全く気づいていない。
今後半年程度で転勤の予定があり、質問者が事を荒立てない限りまた同居になり通常の生活になると思われる。しかし夫・不倫相手ともに非常に出張が多く、また、浮気相手にもネットゲームを勧め、二人で熱中している様子から、離れていても連絡を取り合い合流し、頻繁でなくとも続く可能性が高い。
理想的な状態
同居した後でも関係を続けているようであれば、今のうちに充分な証拠を集めておいて有利な条件で離婚したい。
離婚裁判・慰謝料請求(夫・不倫相手ともに)・財産分与等において有効な証拠とはどのようなものでしょうか。 現在、札幌の自宅マンションに隠しカメラを設置し決定的状況証拠および音声も記録済ですが、これは不法行為となり不利でしょうか。夫の車にGPSをつけ、移動場所・時間(不倫相手自宅付近への深夜から朝までの駐車など)も記録してあります。
自宅風呂場で回収した不倫相手の毛髪や、タバコ、箸なども有効でしょうか。
財産分与で有利になる場合があれば教えていただけますか。今後の生活のため、家賃収入が望めそうな不動産の1つは分与してもらいたいと思っています。
また、離婚に至った場合、夫と不倫相手が勤務する会社(大手です)を管理不足等で訴えることは可能でしょうか。お互いに会社の出張費で宿泊(または会社が手配)したホテルでも会って共に内密に泊まっているようです。
夫は、現在、子会社へ出向し、その子会社では責任者に近い立場にあります。
最近このことばかり考えていて不安で夜も眠れず体調が良くないのですが、慰謝料請求の可能性を考えてカウンセリング等病院に行った方が良いでしょうか。
回答
離婚裁判等では、相手方名義の財産の詳細、不倫の証拠等が必要です。ご自身で集めた証拠が有効かどうかは、経験のある弁護士に見てもらうのがよいでしょう。自宅での隠しカメラは、違法とまではいえないでしょう。
また、仮に収集の仕方に違法性があっても、原則として、民事裁判の証拠として使うことができます。したがって、隠しカメラ等による証拠は、不倫の証拠となります。不利になることはなさそうです。
毛髪、タバコ、箸等も有効ですが、争われた場合、鑑定が必要になります。財産分与の話合いを有利に進めるため、不動産等を仮差押することもありますので、ご検討下さい。
次に会社を訴えることはできそうもありません。勤務先を巻き込むことは、プライバシー侵害となるだけでなく、相手方が失職し、十分な財産分与を受け取れなくなる可能性があると思います。
この問題が精神的負担になっているようなので、精神科などで治療を受けるのがよいと思います。
なお、連絡や面会を禁止する方法はありません。不倫相手の退職を要求するなど勤務先を巻き込むことは、相談者の不利になる可能性があります。