心の傷 2006.5.11
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essay/satomi
先月、和歌山県高野町で写真店主が16歳の男子高校生に殺されるという事件がありました。
警察の調べにこの少年は「両親の離婚で心の傷を負った。母親が嫌いだった」と供述をしているそうです。昨年の秋に大阪府内の私立高校から和歌山県内の高校へ転校してきたということで、転校前の学校生活にも不満があったようですが、この少年の両親は少年が小学生のときに離婚、母親にひきとられ、その後母親は再婚、そんな家庭環境も動機になっているのではないかということです。
両親が離婚をした、その子どもからのこういった言葉は・・・きつい・・・です。どの子どももこのような気持ちになるのかといえば、決してそうではないと思いますが、多かれ少なかれ、当たり前ですが親の離婚が、子どもの気持ちに影響をするのだということを、痛感します。
こういった事件や報道は、離婚をした、離婚を決心した、離婚を考え始めた、そんな親に大きな不安を感じさせると思います。かなり離婚を躊躇をするのではないでしょうか。
子どもを傷つけているのが、離婚をした自分であるということがとても辛いし、「自分のせいだ」とひどく責めることになるのではないかと思います。
でも、だからといって親は「子どものため」に離婚をしない、というのもおかしいと、私はそれはいつも思うのです。結婚生活の中で傷ついている人に今以上にこれからも傷つき続けろ、我慢し続けろというのもあまりに酷だと思うのです。誰も傷つかないことはとても難しい、そう思います。幼ければ子ども自身も自分の気持ちを考えず、分からないかもしれません。でも後に苦しむかもしれません。少し大きくなれば、あえてそのことから目を背け、感情をもたないようにしているかもしれません。子どもの本当の気持ちはわかりません。離婚をした両親をもつ子どもは少なくないはずです。そして今後増えていくことと思います。そのような子どもの気持ちとどう向き合っていくのか、大人たちは、しっかりと考えてみないといけないと強く思います。ふと小学生の男の子に「ゲーム上手だね。いつもお父さんやお姉ちゃんとやっているの?」何気なく聞いたことがあります。ゲームの画面から目を離すことなく「俺、お父さんいないから」と返されました。どきっとしました。そして反省しました。気をつけているつもりでも、自分の中に「当たり前」に思う価値観や考え方があります。気をつけないといけない、強く思います。子ども達につい「お父さんは?」「お母さんは?」と何気なく、話しかけます。でも、いろいろな子どもがいることをこころしておきたいと思います。親はつい養育費や慰謝料の中身を考えます。でもそれ以上に子どもにとって欲しいものがあるのだと思います。
警察の調べにこの少年は「両親の離婚で心の傷を負った。母親が嫌いだった」と供述をしているそうです。昨年の秋に大阪府内の私立高校から和歌山県内の高校へ転校してきたということで、転校前の学校生活にも不満があったようですが、この少年の両親は少年が小学生のときに離婚、母親にひきとられ、その後母親は再婚、そんな家庭環境も動機になっているのではないかということです。
両親が離婚をした、その子どもからのこういった言葉は・・・きつい・・・です。どの子どももこのような気持ちになるのかといえば、決してそうではないと思いますが、多かれ少なかれ、当たり前ですが親の離婚が、子どもの気持ちに影響をするのだということを、痛感します。
こういった事件や報道は、離婚をした、離婚を決心した、離婚を考え始めた、そんな親に大きな不安を感じさせると思います。かなり離婚を躊躇をするのではないでしょうか。
子どもを傷つけているのが、離婚をした自分であるということがとても辛いし、「自分のせいだ」とひどく責めることになるのではないかと思います。
でも、だからといって親は「子どものため」に離婚をしない、というのもおかしいと、私はそれはいつも思うのです。結婚生活の中で傷ついている人に今以上にこれからも傷つき続けろ、我慢し続けろというのもあまりに酷だと思うのです。誰も傷つかないことはとても難しい、そう思います。幼ければ子ども自身も自分の気持ちを考えず、分からないかもしれません。でも後に苦しむかもしれません。少し大きくなれば、あえてそのことから目を背け、感情をもたないようにしているかもしれません。子どもの本当の気持ちはわかりません。離婚をした両親をもつ子どもは少なくないはずです。そして今後増えていくことと思います。そのような子どもの気持ちとどう向き合っていくのか、大人たちは、しっかりと考えてみないといけないと強く思います。ふと小学生の男の子に「ゲーム上手だね。いつもお父さんやお姉ちゃんとやっているの?」何気なく聞いたことがあります。ゲームの画面から目を離すことなく「俺、お父さんいないから」と返されました。どきっとしました。そして反省しました。気をつけているつもりでも、自分の中に「当たり前」に思う価値観や考え方があります。気をつけないといけない、強く思います。子ども達につい「お父さんは?」「お母さんは?」と何気なく、話しかけます。でも、いろいろな子どもがいることをこころしておきたいと思います。親はつい養育費や慰謝料の中身を考えます。でもそれ以上に子どもにとって欲しいものがあるのだと思います。